シーボルトプログラム
21世紀のシーボルト養成プログラム
-複数領域横断型日本学研修プログラム-
東北大学文学部・文学研究科は、1922年に成立した法文学部以後、幅広い教養主義にもとづくリベラルな研究をめざし、地域調査や実験等を中心とした実践的な研究方法、所蔵文献の精査の上に立った理論構築等を伝統としてきました。その伝統は国内外で高く評価され、部局間協定締結等を通じた研究協力や学生の交流の深化をもたらしています。
シーボルトプログラムでは、外国人留学生に対して、これまで本学部・研究科が培ってきた研究方法に基づいた指導を行い、東北地方の中心都市である仙台で日本文化を研修する場を提供します。また日本人学生に対しても、海外の優れた研究者との研究交流の機会を提供します。
シーボルトプログラムの特徴:
- 東北大学での授業・調査研修
- 奨学金
- 大学寮
- 東北大学文学研究科の教員による指導
- シーボルトプログラム専用の日本語授業
- 日本人学生や地域の住民との交流
- 東北大学が所蔵する貴重書
Philipp Franz von Siebold

本プログラムの名称は日本に西洋医学を紹介し、ヨーロッパの日本学の礎を築いたドイツ人医者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトから名付けられました。
シーボルトは1823年にオランダ商館医として来日し、1829年まで長崎に住みました。長崎に日本人の医者を研修する学校を創立し、初代の西洋医学を学び実践する日本人の医者や科学者を生み出しました。
シーボルトはヨーロッパに帰国後、収集した日本の植物のコレクションをオランダライデン市で公開し、ライデン大学の教員となり、日本での経験、日本文化、日本の自然などに関する本を出版することでヨーロッパにおける日本学への関心を拡大しました。
本プログラムはシーボルトと同じように日本と世界との架け橋となる学生を育成することを目指しています。