QAD: Question-Answer Description Schema
研究の「中身」を記述するメタデータの形式
TANAKA Sigeto
<http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/qaddoc/>
(Tohoku University)
(2012-11-15)
QAD Schema: {tsigeto:qaddoc/}
- PDF Version:
{tsigeto:12q1.pdf}
概要
- [QAD]
Question-Answer Description Schema
- description:
研究の「中身」を記述するメタデータの形式。日々の知的活動の成果を未来の自分に確実にとどける方法。対外的には、公開された {Linked Data} である。
- source:
{tsigeto:qaddoc/}
- by:
{Tanaka Sigeto}
- created:
2012-11-15
- modified:
2012-11-16
{qad:qad}
空行で区切られたブロックを一単位として、その先頭にURI接尾辞を [ ] でくくって書く (そのあとにタイトルを行末まで続けてよい)。つづけて1行ずつ
- プロパティ:
リテラル
の形式で記述する。リテラルには {URI} のかたちでURI (または他のブロックへの参照接尾辞) をふくめてよい。
URI 中の大文字は小文字に、スペースは - に変換する。フレーズを分けるときは -- を使用する(あまり使い道ないか?)
ブロックごとに記述内容を切り出したHTML (または XML など) ファイル (Unit ファイルと呼ぶ) を個別につくる。これらを http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/qad/ 以下におき、恒久的なURIとする。
プロパティ
(* は双方向的に使えるプロパティ)
先頭大文字部分だけで記述してもよい。省略形、日本語入力用、表示用にさまざまなパターンを用意する。
概念・理論・結果・文献参照など
- [QAD Vocabularies----main]
QAD 語彙
- QUESTION:
問: 問い
- IS:
⊂: より大きな (抽象・一般化した)
- HAS:
⊃: より小さな (具体・特定化した)
- ANSWER:
答: 答え
- BECAUSE:
∵: 根拠
- CRITIC:
*批判、矛盾する知見、疑念を抱かせる情報
- DESCRIPTION:
Desc: 説明: 概要または定義
- LIKE:
≒: 類似: *同様の結果
- PROSPECT:
将来: 発展・改善の可能性
- FACT:
事実
- says:
引用
- SCOPE:
∀: 対象: 範囲
- GIVEN:
前提
- data:
データ
- METHOD:
法: 方法: 分析またはデータ収集の方法
- NEW:
後: より新しい
- OLD:
前: より古い
- EQUIVALENT:
≡: 同値: *同じ
- name:
名: 名称
- see:
→: 参考: 資料
- URI:
グローバルURI (=dc.identifier)
- TITLE:
題: 表題 (=dc.title)
- ALTERNATIVE:
別: 別名 (=dct.alternative)
- by:
著: 著者: =dc.creator
- cite:
=dct.bibliographicCitation
- page:
ページ: =prism.pagerange
- source:
典拠: =dc.source
- loco:
所: 場所
{qad:qad-vocabularies----main}
概念記述や文献記述には、SKOS {http://www.w3.org/2004/02/skos/}
や DublinCore(terms) {http://dublincore.org} や
OWL {http://www.w3.org/TR/owl-features/} を流用
疑似コード
- [QAD Vocabularies----pseudocode]
QAD 語彙 (擬似コード)
- do:
開始: 疑似コード 条件部分開始
- end:
終了: 疑似コード 条件部分終了
- repeat:
反復: 疑似コード 繰り返し
- case:
疑似コード 一連の記述で全事象を直和に分割する
{qad:qad-vocabularies----pseudocode}
管理用
- [QAD Vocabularies----admin]
QAD 語彙 (管理用)
- created:
作成: レコード作成日
- modified:
更新: レコード最終更新日
- todo:
今後修正すべき点など
{qad:qad-vocabularies----admin}
記述例
- [example for quotation]
直接引用
- URI:
{urn:isbn:9784627829312}
- equivalent:
{remcat:2005:9784627829312}
- cite:
本のタイトル
- page:
ページ範囲
- by:
著者
- dc.publisher:
出版者
- dc.date:
2005
- says:
Hogefuga 引用内容
{qad:example-for-quotation}
- [example for paraphrase]
間接引用
- DESCRIPTION:
Hogefuga 内容要約
- source:
{urn:isbn:9784627829312} 本のタイトル ページ範囲
- by:
著者
- dc.publisher:
出版者
- dc.date:
1990
{qad:example-for-paraphrase}
- [example for definition]
名称
- NAME:
用語
- description:
定義内容
- is:
上位概念
- has:
下位概念
- skos.example:
用例 (要素)
- like:
類似概念
- equivalent:
同義語
- skos.definition:
定義への参照
- source:
典拠
{qad:example-for-definition}
- [example for finding]
分析結果の記述
- scope:
対象範囲
- data:
データ
- method:
分析方法
- FACT:
事実
- critic:
留保事項
- source:
典拠
{qad:example-for-finding}
URIと相互参照
QADシステム内での記述については
{http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/qad/}
からたどることができる。命名規則は下記を参照。
グローバルに公開するURIと、文書内でだけ参照するローカルなURI (変な表現だが) の指定方法、メタデータの切り出しかたと公開・アクセス方法などは今後検討。
URI命名規則
各記述のラベル (URIに使用) には、英字と - (スペース) のみを使う。大文字と小文字、- と スペースはそれぞれ同一視される。
先頭が - で始まるラベルはローカルな参照にのみ使用する。内部変換せず、Unit ファイルも作らない
ラベルは、なるべく、本文中に入れて自然なものを考える。
URI中の文字列によって「型」を区別するため、
data (データ記述),
fact (事実),
quote (引用),
concept (定義・概念),
theory (理論的な問答),
strict (データに限定した問答),
population (母集団に拡張した問答),
general (一般化した問答),
universal (普遍化した問答)
の定型句をURI中に入れることを検討。
記述リテラル中のURIは、フィールド冒頭にあるものだけ、プロパティつきできりだして、メタデータに入れる。
ファイルの生成・参照
本体は Plain2 で記述。HTMLファイルに変換したものをアップロードする。
- 本体HTMLファイルはルート {tsigeto:./} に拡張子つきで、命名規則 12q0.html, 12q1.html, .... 12q9.html, 12r0.html, .... (先頭2文字は西暦年号の下2桁)
- 既存ファイルからは 96a9.html などのファイルを作成。ただしこれはルート {tsigeto:./} におくので、サブディレクトリにもとのファイルがある場合には、リダイレクトなどの方法を考える。
- 文中のIDは {12q1-xxxx} のように書く。これは {qad:12q1-xxxx} にサーバ側でリダイレクトする。先頭部分はファイル名と同じなら省略可:
s/^-?(\D)/12q9-$1/
- - で始まるラベルはローカルな参照にのみ使用する。内部変換せず、Unit ファイルも作らない
- それ以外のグローバルなラベルについて、全記述を並べたデータベースファイルを作成
- ラベルはすべて小文字に。スペースは - に置換:
tr/A-Z/a-z/; s/ /-/g
- ユニットファイルはQADに拡張子なしで。複数のファイルで言及されている場合はぜんぶ並べ、メタデータとしては最新のものを選択、メタデータでは dct:versionOf で古いものを列挙
- 12q0- などを省略した xxxx のファイルも作成。これを参照するときは明示的に {qad:xxxx} と指定する
- qad: → http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/qad/ を定義
- tsigeto: → http://www.sal.tohoku.ac.jp/~tsigeto/ を定義
- {qad:12q1/xxxx} は {qad:12q1-xxxx} と等価
- { } でくくっていない bareword もリンク (いつかオプションで実装する) → リテラルとのパターンマッチで、キーワードとURIへの一覧 (とリンク) を生成する
本体ファイルには、QAD以外の記述(普通の文章、図表など)を含めてよい。これらを参照できるように適切なアンカーを埋め込んでおく。画像・PDFファイルなどへリンクしてもよい。
TeX のみ、ラベルを [番号:識別子] で書いて、両方で参照できるように。
\qadref を定義して、[番号:名前 on p. ページ] で参照。または (\ref[xxx] on p. \pageref[XXX]) で参照。
TeX のことを考えると、URIに下線は使わないほうがいい。
This page contains Japanese characters encoded in accordance with MS-Kanji: "Shift JIS".
Created 2012-11-16 16:03 by the {QAD} system featuring {Plain2}.
{TANAKA Sigeto}