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留学体験記

グルノーブル(学部4年)

夏の終わりだったと思う。そろそろ卒論の準備をはじめなければとぼんやりキャンパスを歩いていてふらっと覗いた掲示板に交換留学生追加募集の はりがみを見つけた。あまり深く考えずに応募した。だから決まったときは驚いた。出発するまで書類や引越しやもろもろの準備でばたばたとすごし、不安もあ まりにも漠然としすぎていて、かえってぼんやりしていた。両親も呆れていた。

飛行機に縛り付けられること十数時間。実は二 度目だったフランスだが、一度目の南回りを思うと今回は非常に近く感じた。8月の終わり、パリは曇っていて すっかり涼しくなっていた。パリ観光をする時間はなく、翌日朝早くのTGVパリからグルノーブルまで三時間半。窓から見えるのはどこまでも続く畑、牧草 地、ぽつぽつと見える農家、線路のすぐそばの斜面にいる牛や羊・・・。グルノーブルはアルプスのふもと、冬季オリンピックがおこなわれたところ。さぞかし 寒いだろうと思いつつ電車を降りると、 とにかく暑い。駅を出れば太陽はじりじりと刺さってくるようで、空は青く、山の緑は白っぽく眼前に迫ってくる。グルノーブルに初めて降り立ったとき、この 暑さと山の迫力に圧倒されたのである。

グルノーブルはフランス南東部、ドーフィネ地方はイゼール県にあ る。パリよりもスイスやイタリアに近い。町にはトラムが走り、ときたま山頂のバスティーユ要塞へとテレフェリックというしゃぼん玉みたいなロープウェイが 上っていくのが見える。グルノーブルはスタンダールの生地で、ささやかな記念館がある。ちなみに私の通ったグルノーブル第三大学は彼にちなんでスタンダー ル大学と呼ばれている。ただ、スタンダール自身はイタリアを愛し、故郷が嫌いだったらしい。

さて、私はこの大学で授業に交換留学生として授業に参加させてもらった。はじめはなるべく大教室の授業を選び、それもすみのほうにおどおどと座ったもの だったが、一年の終わりごろには堂々とど真ん中に座るようになっていた。先生たちは意外に(?)親切で、話を聞いてみると日本に行ったことがあります、な どという方もちらほらいた。授業中に意見を聞いてくれる先生もいたが、こちらとしてはとても困った。学生たちはというと、話し掛けてみるとわりと気さく で、ノートを見せてくれることもあるが、字はかなりオリジナルなのでまず読めない。テストも受けた。とりあえず先生が理解できるような文を書いたらしいの で、まあまあ満足している。 もちろん勉強ばかりしていたわけではない。誰かの誕生日、祝日、はては何でもない日にも、フェットをしてはワインを飲んで楽しく過ごした。バカンスには旅 行に出かけた。夜行でボルドーに行き、冬にはマルシェ・ド・ノエルでにぎわうストラスブール、新しくできた地中海線のTGVでエクサン・プロヴァンスの先 輩を訪ね、夏のレンヌで冷たい雨に打たれ、アンジェのタピスリーに感動し、そして大先輩にパリを案内していただき・・・いろいろなところに出かけていっ た。ホテルの予約もせずに、朝早い電車の切符をあらかじめ買っておきながら目覚ましも持たずに出かけ、気楽に旅をした。しかし、スキーをしに行く勇気は出 ないまま冬は終わってしまった。


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