履修モデル

倫理学専修

人間は身体的な存在的であるとともに精神的な存在であり、また、自由を志向する個人であるとともに時代や社会との結びつきを離れえない共同的な存在である。こうした人間存在の両義性のもとに自覚的に人生を生きようとするとき、われわれはさまざまな問題に出会う。それらの問題は帰するところ、いかに生きるべきかという問題に集約される。それゆえ、倫理学は人間存在の全体的な構造を問うことに発して、人間であるかぎり誰にとっても避けられない人間としての善い生き方をめぐる問題を原理的に考究しようとするものであり、優れた意味で人間の学である。
しかし、倫理学は人間の在り方を原理的、体系的に問うだけではない。体系的研究と不可分なものに歴史的研究がある。しかも、倫理思想が人間の在り方をめぐる思想としてたんに哲学者や倫理学者の書物のなかに表現されているだけでなく、広く文学、宗教、芸術、科学のなかに、また社会制度や歴史的事件のなかにも表現されているかぎり、この歴史的研究は倫理学の学説史研究にとどまらず、広く精神史研究をも含んでいることになる。この歴史的研究において、われわれは優れた思想家との精神的な対話を通じてみずからの思索を鍛えるだけでなく、われわれが生きる今日の歴史的鏡位をも知るのである。
ここに、倫理学を学ぶ者にとって、深い思索力と広い視野がもとめられることが知られよう。また、研究を進めるうえで外国語読解の習練が不可欠であることは言うまでもない。なお、本学の倫理学専修は思想史研究としてはヨーロッパ思想を中心としており、哲学専修とともに合同の研究室をもっている。
戸島教授は、20世紀のドイツ・フランス思想を代表するハイデガーとベルクソンをそれぞれ主題的に研究するとともに、両者の相互照明を通じて、われわれの生の思想的洞察と倫理的遂行をめざしている。また、現代的課題としての技術倫理や生命倫理の問題にも研究関心をよせている。
村山准教授は、(1)19世紀を中心としたフランスの哲学・倫理学を対象に、そこで提示されている問題や議論を明確化させ、かつその妥当性を吟味することを通じて、そうした問題提起と議論の今日的意義を明らかにすること、ならびに、(2)その哲学史研究を踏まえつつ、人生の意味や死といった事柄に関わる問題を考察すること、を主な研究目的としている。

倫理学専修履修モデル

学年 授業科目名 単位数
1年次 人文社会総論 4
英語原書講読入門 2
哲学・倫理学(全学教育) 2
その他(全学教育、基礎専門科目入門) 28〜40
小計 34~48
2年次 倫理思想概論 4
哲学思想概論 4
現代哲学概論 4
倫理思想基礎講読 8
哲学思想基礎講読
高等英文解釈法または英語演習 4
その他 12〜24
小計 32〜48
3年次 倫理思想各論 4
哲学思想各論 4
生命環境倫理学
各論倫理思想演習 4
哲学思想演習 4
生命環境倫理学演習
その他 16〜32
小計 32〜48
4年次 卒業論文・卒業研究 12
倫理思想各論 4
倫理思想演習 4
哲学思想演習 4
生命環境倫理学演習
その他 8〜24
小計 32〜48