履修モデル
日本語学専修
日本語学は、言語研究の一分野として、日本語の過去および現在について研究するものである。その範囲は、古代・中世・近世・現代の各時代、そして、標準語と方言、階層・場面による言語の差等に及ぶのである。これらの日本語について、その構造の上から、音韻・語彙・文法・文章・文字などの研究分野があるが、その実際の使われ方も研究の対象となる。
日本語は、われわれ日本人の社会生活・精神生活のあらゆる面に関連するので、研究のための資料は、旧来のように文学作品に頼ることから、最近は、各時代・各階層の人達が種々の場合に残した文献が開拓されつつあり、また、現代における言語活動の観察・内省・録音等による方法も開発されている。われわれは、身の回りの膨大な資料の山に囲まれるとともに、自国語について研ぎ澄まされた言語感覚を用いるという有利さを生かしながら、この研究を深めることが可能になるのである。一方、広く国際的視野に立って日本語の性質を論じ、また日本語と日本文化のかかわりを念頭に置くことも必要となろう。
日本語学の研究成果は、語源等の事実の解明、法則等の真実への接近として得られるほか、国語教育、外国人に対する日本語教育、国民の言語生活の改善等の応用面も社会的に期待されているのである。
卒業後は、研究・教育に従事するものが多いが、専門をある程度生かしながら放送・出版関係、官庁、一般企業等で活躍する場合もかなりみられる。
日本語学専修履修モデル
学年 | 授業科目名 | 単位数 |
---|---|---|
1年次 | 人文社会総論 | 4 |
英語原書講読入門 | 2 | |
人文社会序論(日本語を分析してみよう) | 2 | |
その他(全学教育,基礎専門科目入門) | 26~40 | |
小計 | 34~48 | |
2年次 | 日本語学概論 | 8 |
言語学概論Ⅰ | 2 | |
言語学概論Ⅱ | 2 | |
日本語学基礎講読 | 4 | |
音声学Ⅰ | 2 | |
音声学Ⅱ | 2 | |
その他 | 12~28 | |
小計 | 32~48 | |
3年次 | 日本語学各論 | 8 |
日本語学演習 | 4 | |
日本語学講読 | 4 | |
その他 | 16~32 | |
小計 | 32~48 | |
4年次 | 卒業論文・卒業研究 | 12 |
日本語学各論 | 4 | |
日本語学演習 | 4 | |
日本語学講読 | ||
その他 | 12~28 | |
小計 | 32~48 |
※履修要望
「日本語学~」の授業は、このモデルに従って、できるかぎり履修してください。