履修モデル

文化人類学専修

文化人類学は、非ヨーロッパ世界の“未開民族”の研究から始まった。ヨーロッパ人は、自分たちとはあまりにも異質な“他者”を見て驚き、興味を抱いたわけである。当初は、断片的な情報をつなぎ合わせて、未開人の心や、人類の進化史についてあれこれと想像するだけの学問であった。やがて、直接現地に赴き、長期間住み込んで、現地の人々と接しながら、その生活を観察し、じっくりと話を聞き、その記録をデータとして、ひとつの民族の文化の全体を記述するという、“フィールドワーク”に基づく“民族誌”の方法が確立し、社会科学としての文化人類学が誕生した。
今では、かつて“未開”と呼ばれた人々も、植民地化と脱植民地化、近代化とグローバリゼーションの中で、大きく変貌している。また、いわゆる“近代人”の生活も、実は“未開人”と同じように、伝統や慣習にしばられている。そこで、文化人類学は、世界中のありとあらゆる文化集団を研究対象とし、農村だけでなく都市でも、さらに世界を移動する人々の動きを追って、フィールドワークを行うようになってきた。
本専修では、文化人類学の中心的な技法であるフィールドワークの実習に力を入れ、学生が身を以て異文化理解の方法を学べるよう努力している。学生たちも、“本当の異文化体験”を求めて、どんどん海外に留学している。その行く先も、中国、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、イラン、エジプト、メキシコ、アルゼンチン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリア、オランダ、スペインと実に多様である。本専修の卒業生は、ありとあらゆる分野に就職しているが、文化人類学の知識を活かして、新聞社、テレビ局などのマスコミ関係、国際開発事業団などのODA関係、フェアトレードなどのNGO関係などにも進んでいる。大学院を目指す者も少なくない。
主な授業を担当するのは2人の専任教員である。沼崎教授は台湾を中心に東アジアの近代化と社会変容の研究とアメリカ人類学の学説史的研究に従事している。川口准教授は中国の家族・親族、宗教、移動をテーマに研究を行っている。例年これに学内外から他領域を専門とする文化人類学者(非常勤)を招いて、授業内容をより多彩なものにしている。

文化人類学専修履修モデル

学年 授業科目名 単位数
1年次 人文社会総論 4
英語原書講読入門 2
人文社会序論(文化人類学入門,海外留学のすすめ) 2〜4
文化人類学(全学教育) 2
その他(全学教育、基礎専門科目入門) 24〜38
小計 34~48
2年次 文化人類学概論 4
文化人類学基礎講読 4
文化人類学基礎演習 4
英語演習( 3 セメ) 2
その他 12〜28
小計 32〜48
3年次 文化人類学各論 4
文化人類学演習 4
文化人類学実習 4
英語演習 4
高等英文解釈法 4
その他 12〜28
小計 32〜48
4年次 卒業論文・卒業研究 12
文化人類学各論 4
高等英文解釈法 4
英語論文作成法 4
その他 8〜24
小計 32〜48