履修モデル

宗教学専修

一年生の中には、「宗教学へ行くと救われる」「宗教学へ行くと聖書やお経を使って洗脳される」といったように考えている人が時々います。はじめに、この点の誤解を解くことから始めましょう。 
確かに、宗教学で行われる授業の中で聖書やお経が使われることはあります。しかし、それらを宗教学の対象として採り上げる理由は、布教をするためではありません。そのような観点で聖典を扱うのは、「神学」と呼ばれる宗教学とは異なった学問領域なのです。つまり宗教学で宗教を対象化するのは、なにもその宗教の正しさを証明しようとか、その教えで人を救おうとか、いってみれば実践的な意味で宗教を扱うのではありません。ですから、宗教学に来ても洗脳されることはないし、まして救われるわけではないのです。まずこの点、誤解しないで下さい。
ならば、宗教学とはどんな学問領域なのでしょう。文学部では、多くの専修で「宗教」を扱った授業が開講されています。そのような中における宗教学独自な視座は、歴史の一部として、社会の一部として、あるいは文化の一部として宗教を捉えるのではなく、宗教それ自体を研究の中心に捉える点にあります。こうした視座に立った上で、個別な宗教現象を手がかりに、価値中立的立場からその機能を考え、その意味の解明を目指すところに宗教学からの宗教研究のスタンスがあるのです。
これまで本研究室では、哲学・倫理学あるいは現象学などと隣接する文献研究を中心とした「規範的宗教研究」と文化人類学・民族学・社会学・心理学などと隣接する、フィールドワークに基づく「実証的宗教研究」との統合を目指した宗教研究を志向してきました。そのためカリキュラムは、講義や演習に加え実習にも高い比重が置かれる点に特色があり、フィールドワークが二年間義務づけられています。その背後には、生きた信仰生活の現場に直接触れることなしに、宗教現象に対する理解を深めていくことは困難であるとの認識があるからです。
歴代の先生方は皆、いわば理論と調査の二足のワラジを履いてきたわけですが、生きた信仰生活を資料化する上で、早くから映像記録を活用してきたことも特筆すべき点です。特にVTRの使用に関してはその歴史と同様四半世紀を超える実績を持っており、映像資料の豊富な集積が実現しつつある他、近年では方法論としての「映像宗教学」の確立も模索されています。

宗教学専修履修モデル

学年 授業科目名 単位数
1年次 人文社会総論 4
英語原書講読入門 2
宗教学(全学教育) 2
人文社会序論(宗教学入門) 2
その他(全学教育、基礎専門科目入門) 28〜38
小計 34~48
2年次 宗教学概論 4
宗教学基礎講読 4
宗教学基礎演習 4
宗教学基礎実習 4
その他 16〜32
小計 32〜48
3年次 宗教学各論 4
宗教人類学各論
宗教学講読 4
宗教学演習 4
宗教学実習 4
キリスト教史 2
その他 14〜30
小計 32〜48
4年次 卒業論文・卒業研究 12
宗教学各論 4
宗教人類学各論
その他 16〜32
小計 32〜48

平成24年度から設置の「実践宗教学寄附講座」の開講科目も参考にしてください。