著作

著作タイトル 『遠隔でつくる人文社会学知―2020年度前期の授業実践報告―』
著作者 大嶋えり子・小泉勇人・茂木謙之介編著
出版年 2020年10月
出版社 雷音学術出版
内容
本書はコロナ禍に見舞われた2020年度前期の高等教育機関における人文社会科学系科目の遠隔授業の実践報告148件を集成した共著書籍である。コロナ禍において高等教育機関の教員達の集合知を形成すること、及び研究者としてアウトプットの機会を設けることを目的とし、 Webで全文公開した上で国会図書館に「オンライン資料」として登録するとともに、一冊のみ製本して東北大学の図書館に登録した。

本書に収録している報告はすべて同じテンプレートに沿ってご執筆いただいた。各報告は機関名、授業名、対象学年および教員名を記したうえで、①シラバス段階での講義の目的と概要、講義内容、成績評価の方法、②大学から要請された遠隔のルールとそれに基づいて変更し実施した授業内容、③学生の反応と今後の課題・可能性、の三点を全員A4一枚とコンパクトにまとめていただいた。このように、異なる領域の科目における実践を報告するうえで、一律に同一のテンプレートを使用することには批判もあるだろうが、敢えて全員に同一の枠組みを課すことによって読者が各事例を比較検討できるようにすることを目指した。遠隔授業に伴った多様なる可能性と苦しさの一端が本書から伝わるのならば、編者としては本望である。