著作

著作タイトル 比較連邦制史研究
著作者 佐藤勝則編著
出版年 2010年
出版社 多賀出版
内容
1993年の憲法改正によって三つの言語地域共同体の形成と再度の連邦政府の創出によって国民国家を規定し1831年憲法を脱却したベルギーは連邦制国家へと移行した。この国は日本の四国ほどの領土面積しかない。しかしそこにはヨーロッパの連邦制に固有の歴史的性格が表れている。アングロ・サクソンの大英帝国植民地連邦制やソ連社会主義連邦制、或いは自力自助のアメリカ合衆国連邦制とも異なる21世紀の地域統合の方向性が分権的統合を特徴とするヨーロッパ連合(EU)のうちにも体現されている。 本書は、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、ベルギーの歴史研究者が中心となり、この問題について国制史、地域社会史そして地方行財政史の視座から考察を試みたものである。