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ルノー財団によるMBAプログラム（修士2年）
留学体験記 パリ第1・第9大学MBAプログラム 塚本有史

私は2007年7月から2008年6月にかけてパリ第1・第9大学に留学しました。仏自動車メーカー・ルノー社が運営するルノー財団が外国人学生をパリに いて奨学金を出し、学生はルノー財団とパリ第1・第9大学が独自に組んだプログラムで学ぶという仕組みです。そして、プログラム終了後、学生はルノー社 で実際に働く研修を行い、最後に論文を提出して終了します。プログラムは3種類ありますが私はMBA(Master of Business Administration経営学)プログラムを専攻しました。留学スケジュールは以下の通りです(例年スケジュールは同じ)。

2007.9-2008.3　パリ第1・第9大学にて授業
2008.3-2008.6　ルノー社にて研修

【2007.7　語学学校にてフランス語の授業】
ルノー財団に招かれた学生が9月から大学の授業を受けられるようにフランス語の力を伸ばすのが目的です。1ヶ月間朝から夕方までみっちりとフランス語の授業を受けます。授業内容は文法、会話、プレゼンテーション、作文、商業フランス語と多岐に渡ります。

【2007.8　フランス、ドイツ、スペインへ旅行】
“ヨーロッパ発見”という名目で1ヶ月間3カ国をルノー財団学生計50人ほどで旅行します。ルノー財団職員及びガイドが引率します。訪問都市は、パリ、 トゥールーズ、マルセユ、ストラスブール(フランス)、ミュンヘン、ベルリン(ドイツ)、マドリード、セヴィリア、バルセロナ(スペイン)です。各都市に 2，3泊し、その間に観光をします。旅行費は全額ルノー社持ちです。この旅行では、旅行もさることながら常に日本人以外の学生と行動を供にするのでフラン ス語を上達させるのにも最適です。

【2007.9-2008.3　パリ第1・第9大学にて授業】
この期間でMBA11教科を専攻します。授業によって通う大学が毎日異なります(ある授業はパリ第1大学、ある授業はパリ第9大学)。本来ヨーロッパでは MBAを1年かけて修了しますが、このプログラムでは6ヶ月ほどで行うため、授業スケジュールは少々ハードです。2,3の授業を平行して受けます。平日は 朝から夕方まで授業があることが多く、それ以外に各授業で課題発表と試験勉強があります。課題はグループでのプレゼンテーション形式で、寮または大学で打 ち合わせをする必要があります。試験は各授業が終了後に行われます。授業の単位取得は筆記試験と発表の総合評価で決まります。

【2008.3-2008.6】
全授業終了語ルノー社にて研修を行います。研修では日本で言うインターンシップよりも責任のある仕事をチューターより与えられます。研修前に希望部署を人 事部に伝えることができ、必ずというわけではありませんが自分の希望する部署に配属されます。私はアフターパーツ部門の購買部に配属され、サプライヤー選 定などを担当しました。この研修はフランス企業を知るうえで、または社会人になる前の準備として最適と言えます。この研修の最後に修士論文を大学に提出し ます。論文は、授業で学んだ内容と研修で学んだ内容を踏まえて執筆します。そして口頭試問を受け卒業となります。

この留学で得たものは計り知れません。MBA取得もさることながら、フランス語能力も向上し、また外国での生活は精神的に成長させてくれました。またこの 資格は帰国後の就職活動にも役に立ちました。いくつかの企業からMBA及び留学経験を評価して頂き、短期間で就職することができました。選考条件は易しい とは言えませんが、ご興味のある方は是 非このプログラムに参加してみて下さい。

詳しい情報はこちらから
　⇒ ルノー財団HP(英語・仏語)

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