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東北大学に文化人類学研究室が設置されたのは1993年の4月でした。ゼロから出発した私たちのプログラムも、これで9年の歳月を経てきたわけです。その間、ここで育った大学院生の諸君が一人二人とフィールドワークを目指して世界の各地へ出かけてゆきました。そして今、それぞれの地での調査を終えて研究室に帰ってきた仲間たちが、その成果を世に問う季節がめぐってきました。
これを期して私たちはジャーナルの発刊に踏み切ることといたしました。現代世界の諸社会・諸文化に関する広い意味での人類学的研究を掲載する学術誌です。私たちは、集約的なフィールドワークに基づく実証研究に高い価値を見出し、新鮮な調査報告の発信に努めることを目標とします。
発行形態は、通常の製本雑誌態に加えて、電子ジャーナルのかたちでインターネットのホームページを通してその全文を公開することにします。21世紀という時代におけるジャーナルのあり方を探る試みでもあります。英文のタイトルに含まれる Exchange の語は、本誌が双方向的な討論の場に育ってゆくことを期待してつけたものです。本誌に掲載された論文に対するコメントをお待ちしております。
嶋 陸奥彦
2002年3月



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  • 第十号(1710KB)

    論文
    ・神仏習合、分離、新習合-浅草寺本尊示現会の「復活」にみる神仏習合の現代的構築
     (陳珏勲)
    研究ノート
    ・主婦が結ぶ縁-ママさんブラスでつながる女性たち (中嶋朋哉)
    ・「文庫」の人類学的研究-母親の集う場の一考察 (成田梨加)
    資料と通信
    ・じんるいがくフェスティバル報告 (高倉浩樹・川口幸大・曽我亨・坂井正人)

  • 第九号(2122KB)

    論文
    Kokeshi: Shifting Signifiers and Wooden Tradition (Jennifer McDowell)
    特別講演
    ・台湾における50年のフィールド調査を振り返る-人類学者の「関与」体験 (バーバード・ギャレン)
    研究ノート
    ・ふるさとの川・荒川づくり協議会とそこに集う人々 (佐久間朋子)
    プロジェクト紹介
    ・Public Anthropology for Multicultural Co-existence at Tohoku University (Ichiro Numazaki)

    第八号(3088KB)

    論文
    ・韓国農村における地縁的社会単位("自然村/自然部落")再考 (嶋陸奥彦)
    ・法概念「サブシステンス」の成立 :先住民権利保障へのドミナント文化の影響 (久保田亮)
    調査報告
    ・現代ルーマニア農村事情:山村のゴスポダリエの変容を中心に (杉本敦)
    ・研究室フィールドワーク:社会人大学院生としての2年間 (宮舘新吾)
    研究ノート
    ・「伝統を伝えていく」:仙台市における「雀踊り」保存団体の事例研究 (王煥)
    ・異文化の間に立つ留学生:「せんだい留学生交流委員」を事例として (細越響子)
    プロジェクト紹介
    ・異文化共生の公共人類学的研究 (嶋陸奥彦、沼崎一郎、久保田亮)

  • 第七号(3666KB)

    論文
    ・韓国の地域社会の長期的展開:「門中の時代」再考 (嶋陸奥彦)
    ・フランスにおけるイスラーム恐怖症と北アフリカ出身移民による「イスラーム」イメージ再修正の試み (渋谷 努)
    研究ノート
    ・塩竈と共に生きる人々:祭礼を通して見る地方中小都市の現状 (菅野淳夫)
    ・「青物小売り」の民族誌:福島県A町における事例研究(佐治史)
    ・集いて書く自分史(鈴木教史)
    ・「あだりほどり」の民族誌(武田初美)

  • 第六号(2016KB)

    論文
    ・現代ナイジェリアにおける祭りの政治性:新しい地域社会の形成とその文化の担い手たち(松本尚之)
    ・現代中国の村落社会における春節(川口幸大)
    誌上討論
    ・薄葉豊 「おやじたちは今―『おやじの会』に見る男縁の再構築」へのコメント(上野千鶴子)
    ・上野コメントへの応答(薄葉豊)
    研究ノート
    ・駄菓子屋のいま(阿部菜々子)
    ・Dona Mariana:Una historia de vida de la mujer maya (Akiko Ishibashi)
    ・実践・継続・転換:それぞれのまちづくり(佐藤恭平)
    ・くりでんの諸相―「地域の足」から「地域の資産」へ(芳賀友美)

  • 第五号(1345KB)

    論文
    ・社交期としての冬:冬季娯楽活動にみるユッピック/チュピック社会生活の変化と持続(久保田亮)
    調査報告
    ・変貌する社会の中の農村家族 -韓国慶尚道高霊郡A面B村のC氏の生活史-(菅原順也)
    研究ノート
    ・遠刈田の熊供養:クマ猟師の後裔たち(田澤晋太)
    ・おやじたちは今:「おやじの会」にみる男縁の再構築(薄葉豊)

  • 第四号(1425KB)

    論文
    ・儀礼とダンスの断絶:宣教師の活動をめぐるアラスカ先住民ユピックの歴史認識(久保田亮)
    ・「花見」の人類学的研究:宮城県仙台市におけるフィールドワークに基づいて(Tan Kakhun)
    研究ノート
    ・仙台ホームレスの民族誌(後藤大樹)
    ・社会の変化と偉人像:林子平祭を中心として(福井侑子)
    ・松川だるまの民族誌(藤智仁)
    ・帰国成人の再適応に関する研究:青年海外協力隊帰国隊員の能動性と多様性(永田久貴)

  • 第三号(793KB)

    特集
    ・東北人類学談話会 第100回シンポジウム:東北地区における人類学教育の歴史と現状
    論文
    ・現代中国における清明節の墓祭祀:広東省真珠江デルタの事例から (川口幸大)
    誌上討論
    ・沼崎一郎 「現実の共同体、架空の共同体:台湾社会の変容と「新しい台湾意識」の出現-』へのコメント」(上水流久彦)   
    ・上水流コメントへの応答(沼崎一郎)
    研究ノート
    ・ふるさとの再生をめざして:広瀬川の環境NPOに集まる人々 (石川真紀子)
    ・みちのくYOSAKOIまつりの民族誌(平野佳緒里)

  • 第二号(837KB)

    論文
    ・ナイジェリア・イボ社会における同郷団体と祭りの再生:オジ・エジニヒテ文化祭を中心に(松本 尚之)
    ・現代中国における宗族の祀堂・族譜・祖先祭祀:真珠江デルタ都市近郊村落の事例から(川口幸大)
    ・現代を生きる伝統芸能:「すずめ踊り」の人類学的研究(津村晃佑)

  • 創刊号(507KB)

    論文
    ・Computer-Aided Anaylsis of Kinship Institutions: A Case of Taegu Household Registers(Mutsuhiko SHIMA)
    ・現実の共同体、架空の共同体:台湾社会の変容と「新しい台湾意識」の出現(沼崎一郎)
    ・国境を越えたビデオカセットのやりとり-ビデオに映される結婚式』(渋谷努)